不妊治療でホルモン剤を服用していると乳がん発症のリスクが高いの?

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不妊治療を始めてから、目につくようになった「不妊治療をしていると乳がん発生のリスクが高い」という言葉。

乳がん検診が必須ではない20~30代でも発症する人はいますし、本当にリスクが高いのであれば尚更心配になってきました。

ずっと気になっていたので、今回の採卵が終わったタイミングで乳がん検診に行ってきました。そこで、医師に確認したことや今回学んだことをご紹介します。

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不妊治療のホルモン剤と乳がん発症の関係性は?

不妊治療において、卵巣を刺激して排卵を誘発したり、月経周期におけるホルモンバランスを整えるためにホルモン剤を使用することは珍しくありません。この、ホルモン剤の影響で、乳がんの罹患率が高まるのではないかと言われてきました。

アメリカの癌学会では、1965年から1988年の期間に不妊治療を受けた12193名の患者を、2010年まで長期の経過観察を行い、不妊治療後の乳癌のリスクと使用した薬剤との関連性を検証する研究が行われました。

対象患者数も多く、期間も長期にわたるため、信頼性の高いものと考えることが出来ます。この研究の結果、クロミッドなどの排卵誘発剤を服用しても、乳がん発生のリスクは増加しないと発表されました。

しかし、日本乳癌学会による「乳癌診療ガイドライン」では、「ホルモン補充療法(プロゲステロン併用療法)の長期施行」はリスクであり、不妊治療が乳がん発症リスクを増加させるかどうかは結論付けられないとされています。

現時点で不妊治療と乳癌発症リスクとの関連については否定的な文献が多い。

しかしながら,不妊治療を受ける女性集団の背景には不妊の要因と考えられている肥満や多嚢胞性卵巣など,また,不妊の結果としての未産や初産年齢の高齢化など,他のCQで示されているように,それら自体が乳癌発症リスクを増加させる因子を含んでおり,バイアスが多く明確な結論を得るのは困難である。

また,用いられる薬剤の種類や量による差異についても検討が少ないことから,本CQに対する結論を出すには時期尚早と考えられる。

※日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン」【疫学・予防】より

乳がん検診を受けるタイミングと病院選び

不妊治療中、いつ乳がん検診を受けたらいい?

不妊治療中は、薬の服用や歯科でのレントゲン撮影など、細かなことでも影響が気になりますよね。

私が乳がん検診を受ける前に担当医に確認したところ、超音波(エコー)検査は妊娠中も行っているように問題ないけれど、マンモグラフィ撮影は子宮内膜や卵胞の発育に影響があると困るので、採卵後に受けるように言われました。

また、生理前や生理中は胸の張りを感じることが多いと思います。生理周期の中でもこの時期は、乳腺が発達してため乳腺の腫れと乳がんと勘違いしてしまうことがあります。

また、張りがあるときにおっぱいを触られたり、マンモグラフィ撮影で形を変えられてしまうと、単純に不快ですし痛いですよね。

そのため、乳がん検診を受けるのに一番適したタイミングは、月経後~排卵前(月経から2週間以内程度)となります。予約が必要な場合、生理周期を基にあらかじめ計算して予約することをお勧めします。

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乳がん検診を受けられる病院は?

私の場合、自宅で保管していた自治体の広報誌に【各種がん検診の受診可能施設】という一覧が載っていました。不明な場合は、助成があるかどうかも含め、市区町村の保健課などに問い合わせましょう。一般的に、産婦人科や、乳腺外来のある総合病院などで検査が受けられます。

次に、予約が必要なのかを確認するため一つずつ電話をしていきました。20代や30代女性は乳腺の密度が高いので、マンモ検診では乳腺も腫瘍などと同じく白く映ってしまい、がんをみつけにくいと言われています。

私は乳がん検診受診する時点で29歳でしたが、「20代ということなので超音波検査のみ行います。」と言われる病院と「必ず超音波検査とマンモグラフィ撮影を受けていただきます。」と言われる病院がありました。

乳がん検診の費用は?10割自己負担の場合もあり

40歳以降は2年に1回、乳がん検診を受けることが国の指針で勧められています。そのため、自治体より受診費用の助成があることがほとんどですので、比較的安価で受けることができます。

年齢などが条件に当てはまらず助成がない場合は、乳がん検診は法定検診ではないため全額自己負担が基本となります。医療機関によっても異なりますが、超音波(エコー)検査とマンモグラフィ撮影を受け、診察料や初診料(再診料)も含めると総額で2~3万円になることも考えられます。

しかし、何らかの自覚症状があってかかる場合では扱いが変わります。この場合は通常の診察となり、保険が適用(3割負担)されるのです。10割負担と3割負担では違いが大きいですよね。

今回私は電話で問い合わせした際、ほとんどの病院で「不妊治療によるホルモン剤の影響が心配・・・ということ理由がありますので、保険適用されます。」と言ってもらえました。この取り扱いは病院によって異なりますが、電話口でも教えてくれますので、事前に確認しておきましょう。

実際に乳がん検診を受けてみた

私は、週に1回乳腺外来がある病院へ行くことにしました。しかし、著名人の乳がん告白などに伴い、検診を受ける女性が多くなっており、予約がとれたのは最短で1か月後でした。

採卵が終わり、生理が来るであろう日を計算すると、意外と受けられる日が限られて調整が大変でした。

具体的な診察・検査の流れや金額、注意点については以下の記事をお読みください。
⇒「乳がん検診に行ってきました」

不妊治療と乳がん発生のリスク まとめ

不妊治療と乳がん発症のリスクについては、はっきりとその因果関係は認められたわけではありません。

しかし、不妊治療を受ける女性の背景には、不妊の要因と考えられる肥満であったり、高齢出産の傾向があったりと、乳がん発症のリスクを誘発している場合が多いとも考えられます。

そのため、不妊治療中だからこそ乳がん検診を受けたり、日頃のセルフチェックが大切になってきます。

40歳以降は2年に1回の検査が推奨されていますが、私は医師に診察の際、「不妊治療でホルモン剤を服用している場合は、年齢に関係なく1年に1回は受診してください。」と説明されました。

今いる家族や大切な人だけでなく、未来の家族のためにも、積極的に乳がん検診は受けたいですね。

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