管理人のはなと申します。
約2年間の不妊治療を経て、顕微授精にて妊娠・出産。現在子育て奮闘中です。
当ブログ「コウノトリからの贈り物」について
当ブログは、以前「コウノトリをお迎えに」というタイトルで、不妊治療中の経過や気になった情報などを綴っていました。
リアルタイムの不妊治療日記には励ましのコメントをいただいたりと、このブログを更新することで私自身のモチベーションを維持できていた気がします。
治療の末、2017年の夏に待望の赤ちゃんを授かることができ、一時更新を停止しておりました。
しかし、妊娠中・出産後に自分自身が気になったことや経験したことなどを、同じように悩んでいる方に伝えたいと思い、ブログを一部修正し、更新を再開することとしました。
なお、妊娠後のブログにつきましては、私の友人にも体験談を活かした記事を書いてもらっているということを、こちらに書き添えておきます。
それでは、自己紹介の代わりに、私の不妊治療歴をご紹介します。
結婚前~自己タイミングまで
夫→健康体
私→子宮内膜症でピル服用、生理痛は重くて鎮痛剤必須
結婚したのは2014年の春。
2015年になった頃にネットで排卵検査薬を購入し、自己タイミングを取り始めました。
しかし、妊娠検査薬をしても偽陽性反応すら見たことなく、毎回生理のたびに寝込みながら「早く妊娠したい…生理痛もどんどん重くなるし…」と泣いていました。
このとき住んでいた街が、田舎のため医師や設備が十分でなく、不妊症の検査は一切受けていない、という病院が1つあるだけでどうしようもなかったのです。
しかし、神様が後押ししてくれたのか、突然の転勤で少し大きな町に引っ越すことになりました。そこでは、人工授精までの不妊治療は可能とのことでした。
1つ目の病院へ通院~人工授精まで
引っ越してすぐの2015年8月、問診や血液検査と同時進行でフーナーテストをすることになりました。
すると、子宮内に精子が見当たらないと言われてしまいました。翌月に同じ検査をしても精子は見当たらず、精液検査をすることに。
そこで初めてわかりました。夫の精子は数も運動率も標準以下、奇形率は標準以上という状況だったのです。
自然妊娠は難しいだろうとの診断により、すぐ人工授精を始めることになりました。夫も私も、医療の力を借りることには抵抗はありませんでした。
なお、私の子宮内膜症は卵巣の裏にあるので、妊娠に影響はなく、この時点で私の身体には不妊要素はないとのことでした。
人工授精は6回を目途に挑戦しようと思ってました。しかし、精子がゼロで中止になる月が2回あり、先生からは人工授精でも妊娠の可能性は低いと言われました。
2つ目の病院へ転院~2016年1月まで
2016年2月、私の地元にある大学病院に転院。夫は泌尿器科で精密検査を受けました。
その結果、以下の2点の問題により妊娠しにくい状況となっているとの診断でした。
①精索静脈瘤がある
②直径7cmくらいの水膨れのようなものがある(陰嚢水腫か精液瘤)
夫と相談の末、体外受精(顕微授精)へ進むことを決意し、採卵当日に精子がゼロだったときの保険のために精子凍結も行いました。
2016年3月 採卵1回目(ロング法)
右4個、左6個、計10個採卵
うち成熟卵6個を顕微授精→1個も受精せず
「受精障害」と診断される
~カウフマン療法・メラトニン服用~
2016年6月 採卵2回目(ロング法)
右6個、左5個、計11個採卵
うち成熟卵6個を顕微授精→2個受精して初期胚凍結
2016年9月 凍結胚移植1回目(ホルモン補充あり)
グレード3の初期胚1個移植するも陰性
残る1個も融解に耐え切れず廃棄
2016年11月 採卵3回目(ロング法)
採卵個数不明(空胞が多かった)
うち成熟卵3個を顕微授精→2個受精して初期胚凍結
2017年1月 凍結胚移植2回目(ホルモン補充あり)
グレード1の初期胚2個(8分割と4分割)を2個移植するも陰性
凍結卵はなくなりましたが、今通っている大学病院ではこれ以上の検査は特に行わないとのこと。
助成金も折り返しの3回申請となり、最後の賭けで、有名な不妊治療専門クリニックへの転院を決意しました。
3つ目の病院へ転院~採卵1回終了
2017年3月、遠方の有名な不妊治療専門クリニックへ転院。
1~2つ目の病院で検査していなかった項目の追加検査をしたところ、卵巣年齢の目安となるAMHが【1.28】と40代並の低数値で、FSH値が高かったりと、私(女性)側の不妊要素が次々と明らかになりました。
2017年6月 採卵4回目(アンタゴニスト法)
左右計4個採卵するも3個は空胞
成熟卵1個を顕微授精→正常受精して初期胚凍結
2017年7月 凍結胚移植3回目(ホルモン補充あり)
グレード1の初期胚1個(8分割)を移植→初めての陽性反応
転院後、初めての(通算4回目)の採卵の結果、成熟卵は1個のみという厳しい状況でしたが、無事にその1個が正常受精し、胚移植の末に妊娠することができました。
その後、妊娠中にも様々なトラブルはありましたが、無事に出産することができて今に至ります。