着床前検査と着床前スクリーニング 臨床研究の実施が決定

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日本産科婦人科学会が、体外受精した受精卵に染色体の異常がないかを調べてから子宮に戻す、「着床前スクリーニング」と呼ばれる検査について、全国6施設で臨床研究を実施することを決定しました。

私が購読している地方紙にも大きく掲載されており、着床したことがない私たち夫婦にも何か関係してくるかもしれないと思い、夫にもどういうことかを説明しておきました。

「着床前検査」と「着床前スクリーニング」の内容や違い、どういった方がこの検査を受けることができるのかについてご説明します。

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着床前検査と着床前スクリーニング

着床前検査とは

着床前検査とは着床前診断ともいい、体外受精で作った受精卵から初期段階で一部の細胞を取り出し、染色体の数などを調べることです。

染色体異常があるかどうかが検査によりわかるので、受精卵を子宮に戻す(胚移植)ときに、流産・死産になる可能性の低い受精卵を選ぶことができます。

現在、日本では日本産科婦人科学会の指針のもと、夫婦のいずれかが重い遺伝病を持つ場合などに限り、審査を行った上で着床前診断を行うことが認められています。しかし、着床前スクリーニングは認められていません。

着床前スクリーニングとは

着床前診断は、夫婦のいずれかが重い遺伝性疾患を持つ夫婦を対象に、受精卵の特定の染色体や遺伝子の異常を調べることが目的でした。

しかし、着床前スクリーニングは、染色体や遺伝子全般を調べて、その異常が原因で起こる流産を減らすことなどが目的です。

着床前検査やスクリーニングは何のために?

着床前検査やスクリーニング検査は、妊娠が成立する前に受精卵に異常があるかどうかを検査することで、流産率の減少や予防へ繋がり、女性の肉体的、精神的負担を減らそうと開発された技術です。

海外では、アメリカ、イギリス、フランス、北欧、ロシア、トルコ、アルゼンチン、中国、韓国、インド、タイなど、多くの国で着床前スクリーニングが実施されています。

一方、生まれる可能性がある受精卵が排除されるなど、倫理的な問題も指摘されています。

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今回の臨床研究の概要

実施に至った経緯

晩婚化などで不妊治療を受ける30~40代の女性は増えていますが、高齢になるにつれ受精卵の染色体の異常が起こりやすく、不妊や流産のリスクが高まる傾向にあります。

そこで、施設を限定して試験的に実施し、着床前スクリーニング検査が有用性があるのかどうかを調べる方針が決定されました。

対象となる6施設

  • 名古屋市立大学
  • 東京女子医科大学
  • 藤田保健衛生大学(愛知県)
  • IVF大阪クリニック
  • セント・ルカ産婦人科(大分市)
  • ほか1施設 ※施設名の公表に同意していない

また、この分野で実績のある慶應義塾大学も、学内の倫理委員会で審査中で認められれば参加する方針だそうです。

研究の流れと対象者

 スクリーニングでは体外受精した受精卵を培養皿で育て、一部の細胞を取り出して染色体の数を調べる。正常な受精卵だけを母胎に戻す。検査せず戻した場合と、出産の確率などを比較する。

 臨床研究では、35~42歳で、原因不明の流産を2回以上経験した「習慣流産」の女性50人と、体外受精で3回以上妊娠しなかった女性50人にスクリーニングを実施。結果を踏まえて最終的な参加人数を決める。

引用:日本経済新聞「着床前検査、学会が6施設で開始「有用性と倫理面、検証」」より

まず予備研究として数施設で100人に実施、続いて数百人規模の本研究を行う流れで、予備研究に参加する女性の登録は既に始まっているそうです。

まとめ

「初期流産は染色体の異常が原因なので、母体の問題ではない」という言葉を聞いたことがあります。今回の臨床研究で、染色体に異常が見つからなかった受精卵を体内に戻すことで、妊娠率が上がり、流産率が下がるのか、とても気になるところです。

しかし、染色体異常が原因とされるダウン症でも、元気に成長し、健常者と同じように日常生活を送っている方はたくさんいるので、異常が見つかったものを廃棄するということが、命の選別に繋がるという指摘が多いのもよくわかります。

私は研究の対象者とはなりませんが、過去2回の移植で陰性なこともあり、着床前スクリーニングには惹かれています。着床したからには、流産せずに出産までたどり着きたいというのが今の正直な気持ちです。

どのような臨床結果が出て、どう議論されていくのか、興味深く見守っていたいと思います。

日本経済新聞の記事を読む方はこちらからどうぞ★
⇒着床前検査、学会が6施設で開始 「有用性と倫理面、検証」

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