チョコレート嚢胞とは 妊娠や不妊治療時の採卵への影響は?

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チョコレート嚢胞という病気をご存じですか?名前に「チョコレート」と付いているので、私は初めて聞いたとき「何それ?甘いの?」なんて思った一人ですが、不妊症の原因になったり、卵巣がんにも繋がる可能性のある、とても深刻な病気でした。

チョコレート嚢胞の症状と原因

チョコレート嚢胞とは

チョコレート嚢胞とは、本来子宮の内面をおおっている子宮内膜と同様の組織が、子宮の内面以外の部位にできる病気です。卵巣の中にできる子宮内膜症のことで、「子宮内膜症性卵巣嚢胞」や「チョコレート嚢腫」とも呼ばれます。
子宮内膜症について、詳しくはこちら★
⇒「子宮内膜症が原因で不妊に悩む可能性も その症状や治療法は?」

卵巣の中に出来る子宮内膜症のことで、卵巣の中に嚢胞(袋のようなもの)ができ、卵巣にできてしまった子宮内膜が生理のたびに古くなって剥がれ落ち、溜まっていく病気です。

溜まってしまった古くなると子宮内膜は酸化して泥状に黒っぽくなり、チョコレートのようだといわれ「チョコレート嚢胞」という病名がつきました。

チョコレート嚢胞になる原因は?

チョコレート嚢胞を含め、子宮内膜症がなぜ発生するかどうかについては、ハッキリとしたことがわかっていないそうです。

私の子宮内膜症を診断した医師は、このように話していました。

昔の女性は10代で結婚し、10人近く子どもを産む人も多かったので、妊娠・授乳により月経が長い間停止します。そのことで、発症した子宮内膜症が自然と治ったり、また予防する結果にもなっていたと考えられます。

 しかし、現代の女性は初経を迎える年齢が早い傾向にあり、逆に閉経の時期は遅くなっています。さらに働きたいと考える女性が増え、結婚年齢も出産年齢も遅くなり、子どもをつくらないという選択をする女性も増えてきました。

その結果、妊娠・授乳により月経が停止することで生まれる「自然治療」の機会が減少してしまい、子宮内膜症に悩む女性が増えてきたと考えられています。

チョコレート嚢胞があっても妊娠はできる?

チョコレート嚢胞の治療法には、大きく分けて薬物療法と手術療法の2つがあります。

薬物療法

あくまで痛みを緩和するための治療であり、月経を止めることになります。その間は妊娠できなくなってしまい、また、治療後の妊娠率の改善も見込めないので、痛みに対する治療は不妊治療にはなり得ません。

手術療法

お腹に小さな穴を開けて、そこから器具を入れて患部を切除する腹腔鏡手術を行います。軽度の子宮内膜症の場合だと、この腹腔鏡手術で病変を焼いたり、癒着をはがしたりすることで、妊娠率が高くなるとの報告があります。

嚢胞が大きすぎる場合には、チョコレート嚢胞を発症した卵巣自体を切除することもあります。それでも、片方の卵巣が残っていれば自然妊娠する可能性はありますが、確率が低くなってしまいます。

治療せずに体外受精に挑戦となる場合も…

妊娠しやすいカラダづくりの【子宮内膜症と不妊治療】で、このように書かれています。

ただし、自然妊娠を希望する場合には有効な選択肢になり得ますが、体外受精で妊娠を目指す場合には、その前にチョコレート嚢胞を摘出することは慎重に検討する必要があります。

なぜなら、チョコレート嚢胞を摘出をしたからといって、その後の体外受精の成績が高くなるとのエビデンスがないからです。

反対にチョコレート嚢胞の摘出手術によって、卵巣刺激に対する反応が悪くなるとの報告があります。

引用:妊娠しやすいカラダづくり「子宮内膜症と不妊治療」より

チョコレート嚢胞があっても必ず手術を行うとは限らず、このような場合は、医師と相談の上で体外受精を検討する目安になりそうです。

  • 子宮内膜症が進行し、癒着による卵管閉塞がある場合、
  • 症状が軽度でも、タイミング指導や人工授精を繰り返しても妊娠に至らない場合
  • 不妊期間が2~3年を超える場合
  • 男性不妊などの他の不妊原因がある場合

チョコレート嚢胞のある人が体外受精を行うときの問題

嚢胞のある側の卵巣でも、たまごは育つ?

私は過去3回採卵していますが、3度目の採卵前にチョコレート嚢胞が発見されました。しかし、手術を行うほどの大きさではなかったことと、既に男性不妊により体外受精(顕微授精)へ挑戦していたことから、治療は特に行いませんでした。

リプロダクションクリニック大阪の院長、松林秀彦先生は、このように書かれています。

チョコレート嚢腫が片側の卵巣のみにある場合には、チョコレート嚢腫側の卵巣からの自然排卵はしにくく、ほとんどの場合正常な側の卵巣から排卵することが知られています。

一方、体外受精の際に卵巣刺激をした場合には、両側の卵巣からほぼ同数の卵子が採取できることが報告されています。

本論文の結果を併せて考えると、チョコレート嚢腫を手術しない場合、採卵で取れた卵子には質的な問題もないことがわかります。

引用ページ:松林秀彦先生のブログ「チョコレート嚢腫のある方の注意点」

3回目の採卵を終えて思ったこと

私が注射により3回目の卵胞刺激を開始する前、チョコレート嚢胞が見つかったのは右の卵巣でした。医師の話では、

採卵する上では問題ないけれど、卵胞の数や大きさを確認するときに見えにくかったり、紛らわしいんです。

ということで、卵胞チェックのたびに「うわぁ…大きいな」と私自身も思いながら、モニターに移る卵胞と大きな血の塊を見ていました。

結果右側から採れた卵胞5個のうち、成熟卵は3個、残り2個は空胞と水がはいっているだけでした。

この結果は、チョコレート嚢胞の影響ではないということですが、嚢胞がまだ出来てなかった1回目と2回目の採卵では、もっと右側の卵巣に育つ成熟卵の数が多かったので、少し気になっている点でもあります。

良ければ、こちらもお読みください★
⇒「子宮内膜症が原因で不妊に悩む可能性も その症状や治療法は?」
⇒「3度目の採卵してきました」

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